「子猫と始めるお金の勉強にゃんにゃんファイナンス学園」へようこそ! 今回は、投資の世界でよく言われる「有事の金(ゆうじのきん)」という言葉を、過去の大きなニュース(パニック)のデータからガチ検証します。
はじめに
ヒロタカ先生!最近、ニュースで『世界情勢が不安定だから金を買う人が増えている』って聞いたんです。でも、株が暴落しているときに、金だけが本当にボクたちを守ってくれるんでしょうか?ただのキラキラした石じゃないんですか?
ははは、ももたろう君、厳しいね。でもね、歴史を振り返ると、金は単なる石以上の仕事を何度もこなしてきたんだ。世界中がパニックになって、みんなが『現金も株も信じられない!』となったとき、最後に頼られるのが金なんだよ。
最後に頼れる……なんだか映画のヒーローみたいですにゃ!実際にコロナショックとか、最近の戦争のとき、金の価格はどう動いたんですか?
いい質問だね。今日は、2020年のコロナショックや2022年のウクライナ侵攻など、みんなの記憶に新しい『パニック時』のデータを一緒に見ていこう。金がどれだけ優秀な『盾』だったか、驚きの真実が見えてくるよ。
1. コロナショック(2020年):一時的な「セル・オール」を乗り越えて
まずは、世界中の街から人が消えた「コロナショック」のときを振り返りましょう。
最初の数日間は、金も下がった!?
実は、2020年3月に株価が歴史的な大暴落をした直後、金も一時的に値下がりしました。
- 理由: 株で大損した投資家たちが、損失を埋めるための現金を確保しようとして、持っているものを全て売った(セル・オール)からです。
その後の驚異的な回復
しかし、そこからの動きが金の本領発揮でした。
- 株: 回復までに数ヶ月〜1年以上の時間がかかりました。
- 金: 暴落からわずか数週間で価格が回復。さらに、「世界中が不景気になるなら、金を持っておこう」という心理が働き、2020年8月には当時史上最高値を更新(1オンス=2,000ドル突破)しました。
えっ、株がボロボロになっている間に、金はもう過去最高を更新していたんですか!?まさに『盾』どころか、一人で反撃に出ているみたいですにゃ!
2. ロシア・ウクライナ侵攻(2022年):平和が揺らぐときの輝き
次に、2022年のウクライナ侵攻が始まったときの動きです。ここは「有事の金」の言葉通り、教科書のような動きを見せました。
戦争勃発と同時に急騰
2022年2月、侵攻が始まると同時に、世界中の投資家が「リスク回避」のために金に買い走りました。
- 価格の動き: 日本国内の金価格は、それまで見たこともなかった1グラム8,000円、そして9,000円を次々と突破。
- なぜ上がったのか: 戦争によってエネルギー価格が上がり、物価が上昇(インフレ)することへの恐怖。そして、「どこの国の通貨も、いつ紙切れになるか分からない」という不安が、形のある「金」へと人々を向かわせたのです。
3. 「有事の金」が発動する3つのメカニズム
なぜ、悪いニュースが出ると金の価格は上がるのでしょうか?そこには3つの「盾」の仕組みがあります。
① 信用リスクの盾(ペーパーアセットへの不信)
株や紙幣は、発行している会社や国がダメになれば価値がなくなります。でも、金はそれ自体に価値があるため、相手が誰であっても価値を失いません。
② インフレの盾(物価上昇への備え)
戦争や混乱でモノが不足し、値段が上がるとき、金はそれ以上に値上がりして、あなたの貯金の価値を守ってくれます。
③ 通貨安の盾(特に日本円への不安)
世界が不安定になると、円の価値が下がることがあります。ドル建てで取引される金を持っていることは、日本円の弱さをカバーする強力な武器になります。
なるほど……!みんなが『怖い!』と思ったときに、金は『大丈夫、僕がいるよ』って言ってくれているみたいですね。でも先生、金を持っていればどんなパニックでも100%安心、というわけではないんですよね?
鋭いね、ももたろう君。実は『盾』としての金にも、弱点や注意点はあるんだ。後半では、金が守りきれなかったパターンや、2026年現在の最新情勢から見た『金の持ち方』を解説するよ。
4. 前半のまとめ:パニックの裏で金は輝きを増した
前半の検証の結果、以下のことが分かりました。
- コロナショック時、金は真っ先に回復し、史上最高値を更新した。
- 戦争や紛争が起きると、「リスク回避」の買いで価格が急騰する。
- 金は「不安を材料にして価格を上げる」という、他の資産にはない特徴がある。
ボク、金のこと『ただのキラキラ』なんて言ってごめんなさい……。パニックのときこそ、どっしり構えている金がかっこよく見えてきました!早く後半の『弱点』についても教えてくださいにゃ!
ここからは、そんな無敵に見える「有事の金」の意外な弱点や、2026年現在の高値をどう考えるべきか、より踏み込んだ内容をお届けします!
5. 【注意】「有事の金」にも弱点がある?守りきれないパターン
ももたろう君、金は最強の盾だけど、実は「天敵」がいるんだ。それを知っておかないと、思わぬところで痛い目を見てしまうよ。
金の天敵は「高い金利」
世界が平和になり、銀行の金利が上がって「お金を預けておくだけで5%増える」という状態になると、利息を産まない金は売られやすくなります。
- 逆相関の動き: 有事が解決し、金利が上昇する局面では、金の価格は「盾」の役割を終えてスルスルと下がることがあるんだよ。
短期的な「乱高下」に巻き込まれる
パニックが起きた瞬間はみんながパニックで買うので、価格が一時的に「上がりすぎる」ことがあります。
- 高値掴みのリスク: ニュースを見て慌てて飛びついたときがピークで、数日後には落ち着いて価格が下がってしまう……。これは「有事の金」を狙う初心者が一番ハマりやすい罠なんだ。
ひえぇ……!パニックの真っ最中に慌てて買うのは、火事の現場に飛び込むようなものにゃんですね。金もやっぱり、冷静なときに買っておくのが一番なんだ……。
6. 2026年最新検証:1グラム1万5,000円超えでも「盾」になる?
2026年現在、金の価格は歴史的な高水準(1グラム1万5,000円前後 ※シミュレーション値)にあります。これほど高いと、もう盾としての役割は終わってしまったのでしょうか?
「保険」として考えるなら、価格は関係ない
金を持つ目的は「儲けること」ではなく「資産を失わないこと」です。
- 今の世界情勢: 依然として地政学リスクは消えず、円安の不安も続いています。
- 結論: 「さらに上がるか」を予想するのは難しいけれど、「もしもの時に自分の資産を守る保険」として持つなら、今の価格がいくらであっても、資産の一部を金に変えておく価値は十分にあります。
7. 過去のデータが教える「買うべきタイミング」
過去のパニック時のデータを分析すると、金を買うべき「黄金のルール」が見えてきます。
- ニュースがない時に買う: 平和で、みんなが金のことを忘れている時こそ、安く仕込むチャンスです。
- 少しずつ、長く持つ: 一度にドカンと買わず、積立で持つことで、有事の急騰も平和な時の下落も平均化できます。
- 資産の10%を超えない: 金はあくまで「守り」。攻撃(増やす力)を担う株や投資信託とのバランスを崩さないようにしましょう。
先生、分かりました!金は、家事の後に買う火災保険じゃなくて、何も起きていない時にこっそり入っておく保険、というわけですね!
その通り!ももたろう君、座布団一枚だね。平和な時に準備した人だけが、パニックの時に笑っていられるんだよ。
8. NISAで「金の盾」を手に入れる具体的な商品名
最後に、新NISAの「成長投資枠」で買える、具体的で使いやすい商品をいくつか紹介します。
- 1321(純金上場信託): 国内で最もポピュラーな金ETF。1株から買えるので少額投資にぴったり。
- 三菱UFJ純金ファンド(ファインゴールド): 投資信託タイプ。100円から積み立てができるので、初心者さんにはこれが一番おすすめ!
9. まとめ:「有事の金」を味方につけるために
今回の検証のまとめです!
- 過去のパニック時、金は確実に資産の「盾」として機能してきた。
- ただし、金利の上昇や、パニック収束後の下落には注意が必要。
- 「有事になってから買う」のではなく、「有事に備えて平和な時に持つ」のが鉄則。
- 新NISAを賢く使えば、非課税で「最強の盾」を持つことができる。
ヒロタカ先生、ありがとうございました!金がなぜみんなに愛されているのか、その理由が心に深く刻まれましたにゃ。ボクも、次の『もしも』が来たときに、飼い主さんをしっかり守れるような強くてキラキラな猫になります!
ははは、ももたろう君ならきっと守れるよ。みんなも、通帳の中に少しだけ『金の輝き』を忍ばせてみてね。それだけで、ニュースを見る時の不安が、少しだけ安心感に変わるはずだよ。
最後に
「子猫と始めるお金の勉強にゃんにゃんファイナンス学園」では、感情に流されない「データに基づいた守りの投資」を大切にしています。
世界がどう動いても、あなたの資産と笑顔を守るために。今日から「金の盾」の準備を始めてみませんか?



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