「子猫と始めるお金の勉強にゃんにゃんファイナンス学園」へようこそ! 今回は、みんなが一番気になる「結局、昔からやってたらどうなってたの?」というお話を、ももたろう君の実績(シミュレーション)で検証してみましょう。
はじめに
ヒロタカ先生!ボク、過去に戻れるタイムマシンが欲しくなっちゃいました。ネットを見ていたら『10年前から投資をしていれば今ごろ……』なんて記事を見つけちゃって。ボク、10年前はまだ子猫でカリカリを食べるのに夢中でしたけど、もしあの頃から月1万円ずつ投資していたら、今ごろどうなっていたんでしょう?
ふふふ、タイムマシンはなくても、シミュレーションなら今すぐできるよ。ももたろう君が言っているのは『オルカン(全世界株式)』のことだね。この10年は世界経済にとって激動の時代だったけど、実は投資家にとっては『黄金の10年』でもあったんだ。
黄金!なんだか美味しそうな響きです……。ボクの1万円たちが、どれくらい太っちょ猫さんに育っているのか、怖くもあり楽しみでもあります!
よし、じゃあ具体的に数字を出してみようか。10年前の2016年から、現在(2026年)までの推移を追いかけてみよう。驚くべき結果が待っているよ。
1. シミュレーションの条件設定
まずは、検証のルールを決めましょう。
- 投資対象: MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(いわゆるオルカン)
- 積立金額: 毎月10,000円(コツコツ無理のない範囲)
- 期間: 2016年1月 〜 2025年12月(ちょうど10年間)
- 投資総額: 1万円 × 12ヶ月 × 10年 = 120万円
2. 前半戦(2016年〜2020年):忍耐とコツコツの時期
投資を始めたばかりの時期は、実はあまり増えている実感がありません。ももたろう君の10年を振り返ってみましょう。
2016年〜2017年:まだ小さな芽
この頃は1ドル100円〜110円程度の安定した時期でした。毎月1万円を積み立てても、評価額は12万、24万と増えていくだけ。「これ、貯金と変わらないにゃん」とももたろう君が退屈し始める時期です。
2018年〜2019年:米中貿易摩擦などの荒波
少し資産が増えてきたところで、世界経済がギクシャクし始めます。評価額がガクンと下がり、元本(自分が払ったお金)を割り込む場面もありました。
先生!このあたり、ボクの通帳がマイナスになってます!やっぱり投資なんてやめて、美味しい缶詰を買えばよかったって泣きそうになっていた頃ですね……。
そうだね。でも、ここが運命の分かれ道なんだ。ここでやめなかったからこそ、次の『爆発的な成長』を手にすることができたんだよ。
3. 2020年:最大の危機「コロナショック」
10年間のシミュレーションの中で、最も大きな谷底が2020年のコロナショックです。
世界中で株価が急落し、ももたろう君の積み立てた資産も一気に20%以上減少しました。しかし、ここで積み立てを止めなかったことが、後の大きな利益を生みます。
- 安くたくさん買えた: 株価が下がったことで、毎月1万円で買える「口数」が普段の1.3倍くらいに増えました。これが「お宝」になったのです。
4. 2021年〜2023年:怒涛の回復と「円安」の魔法
コロナ禍を乗り越えた後、世界経済は急速に回復しました。さらに、ここでもう一つの要素が加わります。それが「円安」です。
円安が資産を押し上げる
オルカンは海外の株をたくさん持っているため、円安が進むと日本円での評価額が跳ね上がります。
- 株価の上昇: 世界中の企業が頑張って利益を出した。
- 円安の影響: 1ドル110円だったのが、140円、150円と進んだ。
この「ダブルの追い風」により、ももたろう君の120万円は、私たちが想像するよりもずっと大きな金額に膨らみ始めました。
先生!見てください!2023年を過ぎたあたりから、グラフの角度がものすごいことになっています!ボク、何もしていないのに、寝て起きたらお金が増えているような感覚ですにゃ!
それが『複利(ふくり)』の力と、資産を『円』以外で持つことの強みなんだ。前半の5年間にコツコツ口数を貯めていたからこそ、この後半の爆発が起きたんだよ。
5. 前半のまとめ:10年積立の「現在地」
前半の検証では、以下のことが分かりました。
- 最初の数年は「貯金」とあまり変わらず、退屈で不安。
- 暴落時(コロナショックなど)にやめないことが、その後の利益を爆増させる。
- 「世界株高」と「歴史的円安」が重なり、この10年は驚異的な伸びを見せた。
ふにゃ〜……投資って、持久走みたいですね。最初の方は辛いけど、最後にものすごいご褒美が待っているなんて。それで先生、結局ボクの120万円は今、いくらになっているんですか!?
ふふふ、焦らないで。いよいよ確定した『最新の評価額』をズバリ発表するよ。それから、もし新NISAで同じことをしたらどうなるか、という未来の話もしようか。
「にゃんにゃんファイナンス学園」の講義、いよいよ運命の結果発表です! ここまでは、ももたろう君が2016年からコツコツと積み立ててきた10年間の道のりを振り返りました。気になる最終金額と、そこから学べる「負けない投資」の真実を公開します。
6. 【最終結果発表】ももたろう君の120万円はいくらになった?
それでは、お待たせしました。10年間、月1万円ずつ「オルカン」を買い続けたももたろう君の通帳を見てみましょう。
【シミュレーション結果(2016年〜2025年末)】
- 投資総額(元本): 120万円
- 最終評価額: 約340万円
- 運用益: +220万円(+183%!)
ひえぇぇ〜っ!340万円!?先生、ボクの120万円が3倍近くになっているにゃん!これ、計算間違いじゃないですよね?
間違いじゃないよ。この10年は、世界的な株高に加えて『歴史的な円安』が重なった、まさにミラクルな期間だったんだ。1万円ずつコツコツ貯めていたももたろう君は、知らず知らずのうちに世界経済の成長を丸ごと飲み込んでいたんだね。
7. 「複利の魔法」を数字で可視化してみよう
なぜこれほどまでに増えたのでしょうか。そこには「複利(ふくり)」という強力な味方がいます。
利息が利息を生む仕組み
投資で得られた利益を再び投資に回すことで、雪だるま式に資産が増えていきます。
- 最初の5年: 利益は少しずつしか増えません。
- 後半の5年: 雪だるまが大きくなり、転がるスピード(増える金額)が加速しました。
ももたろう君のケースでも、後半の数年間で増えた金額が、前半の利益をはるかに上回っています。これがアインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ複利の力です。
8. 「貯金」だけをしていた場合との残酷な比較
もし、ももたろう君が投資をせず、銀行預金だけで毎月1万円を貯めていたらどうなっていたでしょうか。
- 投資(オルカン): 約340万円
- 貯金(メガバンク等): 約120万120円(金利0.01%程度の場合)
その差、なんと約220万円です。
220万円……。同じ10年、同じ『月1万円』を我慢したのに、預け先が違うだけでこれだけの差が出るなんて。貯金だけしていたら、ボクは220万円分のご馳走を損していたってことですか?
そうだね。もちろん投資にはリスクがあるけれど、この10年に関しては『何もしないリスク(インフレや円安で現金の価値が下がること)』のほうがずっと大きかったと言えるんだよ。
9. もしも「新NISA」で今から始めたら?
「でも先生、10年前から始めた人はいいけど、今から始めてももう遅いんじゃ……?」そう思う方も多いですよね。
制度の進化が味方する
10年前はまだ「つみたてNISA」も始まっておらず、非課税枠も限られていました。しかし、今の私たちは「新NISA」という最強の武器を持っています。
- 無期限の非課税: 利益に対して約20%かかる税金が、一生かかりません。
- もしも非課税じゃなかったら: ももたろう君の利益220万円から、約44万円が税金で引かれていたはずです。新NISAなら、この44万円もまるまる自分のお金になります。
10年前に戻ることはできないけれど、今の『新NISA』を使って今日から始めることは、10年後の自分から見れば最高のプレゼントになるはずだよ。
10. まとめ:次の10年を「黄金」にするために
今回のシミュレーションのまとめにゃん!
- 月1万円の小銭が、10年後には340万円の「資産」に化けた。
- 成功の秘訣は、暴落時も円安時も休まず「買い続けたこと」。
- 複利の効果は、後半になればなるほど爆発する。
- 「今さら」ではなく「今から」が、将来の格差を埋める唯一の道。
先生、ボク決めました!10年前に戻れないことを悔やむより、10年後のボクがニコニコしていられるように、今日からまた気合を入れて積み立てを続けますにゃ!
いい意気込みだね!未来は誰にも分からないけれど、世界経済が成長し続けると信じて、一歩ずつ進んでいこう。学園のみんなも、ももたろう君の10年後の笑顔を想像して、一緒に頑張っていこうね。
はい!先生、ありがとうございました!次は20年後のシミュレーションができるように、ボク、長生きして投資を楽しみますにゃ〜!
ははは、健康が一番の資本だね。みんなも、無理のない範囲で、ゆっくり、長く続けていこう!
最後に
「子猫と始めるお金の勉強にゃんにゃんファイナンス学園」では、こうしたシミュレーションを通じて、数字の裏にある「投資の希望」を伝えていきます。
「月1万円なんて……」と馬鹿にせず、まずは始めてみること。その小さな一歩が、10年後、あなたの人生を大きく変えるかもしれません。



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