「にゃんにゃんファイナンス学園」の講義へようこそ! 新NISAを始めると、毎日スマホの画面で「プラス」や「マイナス」の数字を目にすることになります。そこで必ず出てくるのが「含み益(ふくみえき)」と「含み損(ふくみぞん)」という言葉です。
これらは投資家にとって「心の安定」を左右する非常に大切な概念ですが、正しく理解していないと、ちょっとした数字の動きでパニックになってしまいます。ももたろう君と一緒に、この「幻の数字」の正体を暴いていきましょう!
含み益とは?含み損とは?
1. そもそも「含み」ってどういう意味?
ヒロタカ先生、本日もよろしくお願いします!最近、新NISAの画面を見ていると、数字の横に『含み益』と書いてあったり、たまに『含み損』になっていたりと、一喜一憂してしまいます。そもそも、この『含み』ってどういう意味なんですか?
ももたろう君、挨拶が立派だね。よろしく。結論から言うとね、『含み』というのは『まだお財布の中に入れていない、評価上の数字』のことなんだよ。例えるなら、ももたろう君が持っている『お宝の鑑定額』のようなものだね。
鑑定額……ですか? 実際に持っているお金とは違うということでしょうか?
そうなんだ。例えば、君が100円で買ったレアなキャットタワーが、今お店で150円で売られていたとする。この時、君は『50円分得した気分』になるけれど、そのタワーを誰かに売って150円を手にしない限り、手元のお金は増えていないだろう? この『売ればプラスになるはずの50円』が含み益なんだよ。
2. 「含み益」の正体:まだ見ぬ利益
含み益とは、投資した商品の現在の価値(時価)が、自分が買った時の価格(取得価格)を上回っている状態を指します。
- 計算式: 現在の価格 - 買った時の価格 = 含み益
なぜ「幻」と呼ばれるのか?
投資信託の基準価額(お値段)は、毎日波のように上下します。今日「10万円の含み益」があっても、明日には世界情勢が変わって「5万円」に減っているかもしれません。 新NISAの画面上でプラスの数字が出ていても、それはあくまで「今この瞬間に売れば、これだけ儲かりますよ」という予測に過ぎません。
実際に売却の手続きをして、日本円として銀行口座に入ってくるまでは、あなたの本当の利益にはなっていないのです。
3. 「含み損」の正体:一時的な値下がり
反対に、多くの投資家を震え上がらせるのが「含み損」です。
先生……実は昨日、画面を見たら数字が真っ赤になっていて、『含み損』と書いてありました。ボクのお金が消えてしまったみたいで、怖くて仕方がありません。これは、ボクが損をしてしまったということですよね?
怖い思いをしたね。でも大丈夫だよ、ももたろう君。含み損もまた、含み益と同じで『まだ確定していない幻の損』なんだ。君が持っている投資信託の『量(口数)』は、価格が下がっても一粒も減っていないんだよ。
- 計算式: 買った時の価格 - 現在の価格 = 含み損
損が「確定」する瞬間
含み損の状態では、まだ実際にお金が減ったわけではありません。損が本当の「損失」に変わるのは、耐えきれずに売却ボタンを押した瞬間です。 これを「損切り」や「損失の確定」と呼びます。新NISAのような長期投資において、一時的な含み損で慌てて売ってしまうことは、将来増えるはずだった種銭を自ら捨ててしまうようなものなのです。
4. 取得単価と「含み」の関係
先生、なんとなく分かってきました。でも、同じ商品を持っているのに、友達のネコは『含み益』で、ボクが『含み損』になることもあるのはなぜですか?
それは、二人が『いつ、いくらで買ったか(取得単価)』が違うからだよ。
具体例で考えてみよう
- 友達のネコ: 1年前、安い時(10,000円)に買った。
- ももたろう君: 先月、高い時(15,000円)に買った。
- 現在: 価格が「12,000円」になった。
この場合、10,000円で買った友達は「2,000円の含み益」ですが、15,000円で買ったももたろう君は「3,000円の含み損」になります。 このように、「今の値段」だけでなく「自分がいくらで買ったか」という基準点によって、含み益・含み損の景色は全く変わってくるのです。
5. まとめ:前編の振り返り
ここまでは、「含み」という言葉の根本的な意味を整理しました。
- 含み益・含み損は、あくまで「現在の評価額」であり、確定したお金ではない。
- 「売却」しない限り、利益も損失も本当の意味では発生しない。
- 画面の数字は「鑑定額」のようなもの。一喜一憂しすぎないことが大切。
- 自分の買った価格(取得単価)によって、含みの状態は人それぞれ。
「含み損が出たから失敗だ」と落ち込む必要はありません。それは、将来の大きな実りを作るための、一時的な「冬の時代」に過ぎないからです。
ここからは、この「含み益・含み損」という幻の数字と、どうやって精神的に付き合っていくべきかという、より実践的なメンタル管理術について深掘りします。
含み益が出た時に「利確(りかく)」したくなる誘惑にどう打ち勝つか、実際に政権が動き出したときに慌てないための考え方や、長期投資のコツについてももたろう君と一緒に考えていきましょう。
5. 「政権交代」や「〇〇ショック」で暴落が起きたら?
政治の世界は一寸先が闇です。もし、投資家たちの予想に反する出来事が起きたり、新しい政策への不安から株価が急落したりしたら、私たちはどうすればいいのでしょうか。
「政治による下げ」は一時的なことが多い
歴史を振り返ると、選挙の結果や新政権の発足直後に株価が大きく動くことはよくあります。これを「ご祝儀相場」と言ったり、逆に「〇〇ショック」と呼んだりします。しかし、これらはあくまで「短期的なパニック」であることがほとんどです。
先生!もし高市政権が誕生して、その後に何かの拍子で株価がドーンと下がっちゃったら、ボクのNISAは解約したほうがいいんですか?
絶対にダメだよ、ももたろう君。政治による株価の変動は、台風みたいなものなんだ。一時的に激しく雨風が吹いても、企業の価値そのものが消えてなくなるわけじゃない。長期投資家にとって、暴落は『バーゲンセール』でしかないんだよ。
6. 円安局面で新NISAを始めた人が注意すべきこと
最近NISAを始めた人は、「1ドル=150円台」という歴史的な円安の中で買い始めていることになります。ここで一つ、知っておいてほしい「リスク」があります。
「円高」への揺り戻しに備える
もし将来的に、日本の金利が上がったり、アメリカの金利が下がったりして「1ドル=120円」のような円高が進んだ場合、NISAの評価額は一時的にガクンと下がります。
- 大切な考え方: 「円安で高く買わされている」と嘆くのではなく、「円高になれば、今度は同じ金額でより多くの株(口数)が買えるようになる!」とポジティブに捉えましょう。
- 口数を稼ぐ: NISAの成功の鍵は、評価額の「円」ではなく、持っている「株の数(口数)」をどれだけ増やせるかにあります。
7. 高市政権なら「日本株」もアリ?資産配分の考え方
高市氏は「日本列島を強く、豊かに」という方針を掲げています。もし国内企業への投資や支援が活発になれば、これまで海外株一辺倒だったNISAの戦略にも変化が出るかもしれません。
日本株(日経平均など)への再注目
海外株(オルカンやS&P500)は為替の影響を強く受けますが、日本株は当然「円」での投資なので、為替リスクがありません。
- メリット: 円高が進んでも、日本株自体の価値が上がっていれば資産は守られます。
- 分散の重要性: 「海外株8:日本株2」のように、少しだけ日本の成長にも期待して分散しておくことで、政治や為替の変動に対する「クッション」になります。
なるほど!全部をアメリカの株にするんじゃなくて、日本の企業も応援することで、円安でも円高でもどっちでも来い!っていう状態にするんですね。
その通り!それが『分散投資』の本当の力だよ。特定の政権や特定の国に賭けるのではなく、どこが勝っても自分は負けない布陣を敷くのが、賢い猫のやり方だね。
8. 投資家として「政治ニュース」とどう付き合うか
毎日スマホでニュースをチェックしていると、どうしても心が揺れ動いてしまいます。
- 情報の「ノイズ」をカットする: 「明日暴落する!」「日本はもう終わりだ」といった極端な意見は、無視して構いません。
- 政策の「中身」を見る: 誰がリーダーかよりも、その政権が「投資を促進しようとしているか(新NISAの継続など)」をチェックしましょう。
- 一番の味方は「時間」: どんな政権になろうとも、10年、20年という長い時間があれば、世界経済は成長を続けます。
9. まとめ:揺るがない「にゃんにゃん投資術」
今回の講義のまとめです!
- 円安・円高は、海外資産の評価額を変える「フィルター」に過ぎない。
- 政権交代や高市氏の動向は、為替や株価の「短期的なキッカケ」になる。
- 為替リスクを抑えるには「積立」と「国内外の分散」が最強の武器。
- どんな政治状況でも、NISAのボタン(積立)は止めない!
先生、ありがとうございました!円安でも円高でも、高市さんでも誰でも、ボクはボクのペースでお金を積み立てていけばいいんだって自信が持てました!
その意気だよ、ももたろう君。政治家が国を良くしようと頑張るのと同じように、僕たちは自分たちの資産をしっかり守り、育てていこう。それが回り回って、日本経済を支える力にもなるんだからね。
はい!ボク、明日からもニュースを楽しみながら、どっしり構えてお昼寝……じゃなくて、勉強を続けます!
あはは、たまにはお昼寝も大事だよ。みんなも、肩の力を抜いて、気長に投資を楽しんでいこうね!
最後に
「子猫と始めるお金の勉強にゃんにゃんファイナンス学園」では、ニュースの裏側にある「お金の仕組み」を分かりやすくお届けしています。
政治や為替の話は難しく感じますが、基本さえ押さえれば怖くありません。大切なのは、周りの騒がしさに流されず、自分の未来のために淡々と続けることです。
もし、この記事が「分かりやすかった!」「もっと他の政策についても知りたい!」と思ったら、ぜひ周りの方にも教えてあげてくださいね。



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